明治安田J2のロアッソ熊本はまたしてもゴールラッシュで4連勝!残留争いから抜け出し、さらに上位進出をうかがいます。
9月29日(日)に行われた明治安田J2第33節で、15位のロアッソ熊本は、アウェイで、20位のザスパ群馬と対戦しました。(構成:吉田明央)
【前半】
ロアッソは、先制を許して迎えた前半33分。5月6日の第14節以来、19試合ぶりスタメン出場の16番・FW松岡瑠夢(まつおか りむ)が左サイドからクロスボールを供給。
右サイドへ流れて来たボールを右45度で9番・FW大本祐槻(おおもと ゆうき)が収めると、跨ぎフェイントを交えて相手選手をいなし、左足で狙い澄ましたシュート!一瞬、軌道が変わったようにも見えたボールは弧を描いてゴール左隅に吸い込まれます。
すると、シュートが味方の古長谷千博(こながや ちひろ)に当たってのゴールだったと判定され、得点者は古長谷に。いずれにしても同点とします。
さらに10分後の前半43分、右サイドのコーナーキック。キッカーの21番・MF豊田歩(とよだ あゆむ)はペナルティマーク付近へマイナスの角度にグラウンダー気味の速いボールを蹴り出し、最初に走り込んだ18番・FW石川大地(いしかわ だいち)がスルー。
その後ろに走り込んでいた19番・MF古長谷千博がシュート。これは相手選手にブロックされますが、古長谷はすぐにボールを拾い直して、今度は、右アウトサイドにかける技術の高いシュートでゴール左上を射抜きます。
3月10日第3節愛媛戦で2得点を挙げて以来、実に30試合ぶりのゴールだった古長谷は、奇しくもこの日も2得点します。
【後半】
その後、ロアッソは2対2の同点に追い付かれますが、後半アディショナルタイムでした。左サイドでスローインからボールを受けた13番・DF岩下航(いわした わたる)がゴール方向へインスイングのクロスボール。
「シュートを狙ったわけではないが、クロスでゴールへ直接行くボールはチームで練習している」という岩下。このボールには誰も触れることなくそのままゴールに入りネットを揺らします。
これまで、土壇場で同点ゴールや勝越しゴールを許して勝点を取りこぼしてきたロアッソですが、逆に、この日は勝利を決めるゴールを挙げます。
【試合結果】ロアッソ熊本 3 ‐ 2 ザスパクサツ群馬
先制されながらも勝負強さを見せ、3対2で競り勝ったロアッソは4連勝。
この間、4試合とも複数得点で合わせて12ゴールと、安定して本来の攻撃力を発揮できるようになり、12位に順位を上げました。
これで、「トップハーフ」と呼ばれる上位10チームまで勝点の差は「3」。J1昇格プレーオフ圏内6位との勝点差は「10」となりました。
決勝ゴールの岩下が「まだまだ自分たちはできる」と語ったように、さらなる上位進出をうかがいます。









