3時間に及ぶ試合の末…

決勝で田中選手は実力で劣るとみられ、執拗に狙われました。それでも、決勝の舞台で田中選手は落ち着いていました。

田中選手「自分が一番弱いというのは理解していたのでプレッシャーはなく、自分の最大限の力を出せば、みんなが努力したことは認めてくれるだろうという安堵もありつつリラックスしてできた」

そして…3時間に及ぶ試合を制し、日本女子史上初の金メダルを獲得しました。

周りからの応援が力に

直後のインタビューで最初に語ったのは、周りからの応援についてでした。

田中愛美選手(2024年2月)

田中選手「たくさんのメッセージをいただいて、準決勝で勝った時から『これは金メダルをとるしかないぞ』とたくさんの方々に言っていただけて、それを実現できてうれしく思います」

こうして世界のトップに上り詰めた田中選手に、けがをして車いす生活になった人生をどう捉えているのかを聞きました。

田中選手「今でも、もしけがをしていなかったらどういう人生を送れていたんだろうと想像はたくさんできる。テニスをして生きるという覚悟を強制的にさせられたことが、逆に自分の今のこの結果に繋がっているのかなと思う。良い転機だった

最後に次のパラリンピックの目標は?

田中選手「次は2つのメダルを日本に持って帰ることを目標にして頑張りたい」
ーー色は?
田中選手2個 金」 

田中愛美選手(2024年2月)