JR豊肥線の輸送力強化を目指し、熊本県とJR九州が一部区間の複線化を視野に入れた協議を検討しています。
今年4月のJR豊肥線 原水駅の様子。熊本県菊陽町にあるTSMCの工場に最も近い駅で多くの通勤客が利用していました。
JASM職員「JASM行きは奥のバス停です」

この原水駅を含む豊肥線の熊本・肥後大津間の1日の平均乗客数は、昨年度1万2889人でJR九州が民営化した1987年度と比べ、大幅に増加しています。
【JR豊肥線(熊本ー肥後大津)1日の平均乗客数】
1987年度 4902人
2023年度 1万2889人
現在、豊肥線は単線で運行されていますが、TSMCの進出の影響で、今後さらなる混雑が予想されています。

県は交通渋滞解消のためにも鉄道の積極利用を呼びかけていて、豊肥線の輸送力が上がり利便性が高まることを望んでいます。
そのためJR九州と一部区間での複線化を視野に入れた協議を検討するということです。

熊本県 木村敬知事「交通渋滞を解消していくためにも、公共交通機関の充実というのが必ず必要になってきます。より輸送力を強化していただくことが熊本の未来にとって必要だと思っておりますので、ぜひJRには前向きに進めていただきたいと思います」
JR九州は「現時点で決まっていることはないが、豊肥線の機能強化の必要性を検討している」としています。









