秋の味覚である、サンマが熊本に入荷しています。近年は高値が続いていますが、今年はどうなのか取材しました。

記者「競りの声が響いている早朝の田崎市場です。ここに8月中旬から並んでいるというのが秋の味覚サンマです」

今、続々と北海道産のサンマが市場に届いています。

今年のサンマについて卸売業者は。

木下商店 木下裕生さん(39)「去年より小さいと思う。小さいサンマが増えている」

農林水産省などによりますと、サンマの漁獲量は海水温の上昇などの影響で年々減少し、ピークだった2008年と比べ、去年は1割以下に減少しました。

▽2008年 34万3225トン
▽2023年  2万4433トン

それに伴い価格は上昇傾向ですが、今年はどうなのか。スーパーを訪ねました。

古閑鮮魚 永溝光夫さん(64)「(大きいサイズは)去年は500円、600円で売っていたものが、今年は400円ほどで売れる。小さいサイズも今年は200円ぐらいで売れる。去年は300円くらいだった」

この店では去年より100円ほど安くなっていました。

買い物客「まず値段を見るね。去年よりもちょっと安くなっている。去年は小さいのが高かった」

さらに、去年よりも出回る時期が早くなりました。

永溝さん「今年は半月ぐらい早めに販売できた」

サンマの漁獲量の統計をとる組合によりますと、漁の開始を去年より10日早めたため、シーズン前半の今、去年より多くのサンマが流通しているということです。