片方だけ大きなハサミを持つユニークな小型のカニが、熊本県天草地方の海岸に姿を見せています。
干潟をよく見ると、体長2センチ前後の白くて小さな生き物が。「ハクセンシオマネキ」です。

上天草市の永浦島(ながうらじま)海岸の干潟には約30万匹が生息していると言われ、国内最大級の群生地です。
オスは片方のハサミが大きいのが特徴で、ハサミを動かす姿が、白い扇を振りかざして潮を招くように見えることから、その名前が付いたと言われています。

ハサミを動かす理由は分かっていませんが、メスの気を引くための求愛行動とも言われていて、警戒心が強いため動きを感じるとすぐに巣穴に戻ります。
このカニは干潮の前後2時間くらいに現われ、8月いっぱいまで姿を見せるということです。