対策は
そこで、コストコは新たに土のう100袋や米袋、防水テープを事前に準備し、災害のリスクが高まったときには、レジなどの電源、家電や宝石などの高額商品を優先して移動させることを決めました。
従業員「エントランスと出入口で土のうを4袋ずつ、計8袋を準備しておく」
さらに、休日には1日1万人以上が訪れる大型スーパーならではの最優先課題もあります。営業時間の判断や、来店客と従業員の安全確保についてです。

従業員「以前私がいた広島店は、結構店の周辺が冠水しているのに夜8時の閉店まで開けていて、道路が冠水している中で帰った」
従業員「危険水位があんなにガバッと上がってくるんだったら、どの時点で店を閉めたらいいかがわからない」
こうした対応をどのタイミングで行うのか?話し合いの結果、「大雨の警戒レベル」をもとに、新たな基準を設けることにしました。

≪コストコ 水害版BCP(第一版)より≫
【町の避難指示発令】閉店の準備
【警戒レベル4】来店客と従業員の避難開始
【警戒レベル3】土のうを積む、商品を移動、来店客に注意を呼びかけ
最後に「荷受け場」「出入口」など各業務に担当者を割り振り、コストコの災害への備え『水害版BCP』が、ひとつの形となりました。

熊本御船倉庫店 小柳陽 店長「一番感じたのは、国の想定よりも自分たちの想定する被害は少なく見積もってしまうこと。『実際はこういうことが起こる』というのを教えてもらい、修正することができた」
コストコは今後、今回のBCPを活用して訓練を進めることにしています。