8年前の熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町(ましきまち)で、消防局が次の世代に救助技術を伝えるための訓練を行いました。

熊本市消防局の救助隊員「消防隊です!わかりますか?頑張ってください!」

訓練が行われたのは大人1人がやっと通れるほどの狭い空間。地震で倒壊した家屋で取り残された人がいるとの想定で11人の隊員が救助にあたり、被災者に見立てた人形を無事助け出しました。

この訓練は、熊本市消防局が災害での救助訓練の経験がない若手の隊員に技術を伝えるため2年前から開いていて、今回は熊本市と益城町の救助隊員が参加しました。

熊本市消防局 吉本直樹 消防司令長「次に来る災害に備えることが大事」

これからも震災の記憶や教訓を風化させない。その思いは、地震の2年後に入った隊員にも受け継がれています。

熊本市消防局中央消防署 中央特別高度救助小隊 今田康陽さん(29)
「こういう機会を通じて私たちも災害に対する気持ちを高めるとともに、市民の方々も防災意識を高く持ってほしい」