日産自動車九州の硬式野球部が来年から15年ぶりに活動を再開します。休部をした時にOBなどが作ったクラブチームが野球部になる予定で、地域の活性化にも期待が高まっています。
◆リーマンショックのあおりで2009年に活動休止していた

グラウンドに響く力強い打球音。福岡県苅田町にある社会人野球のクラブチーム「苅田ビクトリーズ」です。今月12日、大手自動車メーカーの日産は、このチームを来年から「日産自動車九州硬式野球部」として活動を再開すると発表しました。

苅田ビクトリーズ・東哲寛キャプテン「(Q一報を聞いた気持ちは?)嬉しかったですね。日産自動車九州という形で戦えるのは誇りに思うので、野球をする上でモチベーションが全然違うと思います」

1986年に、日産自動車九州工場の硬式野球部として創部した日産九州野球部、都市対抗野球に6回、日本選手権に9回出場した強豪です。しかし、リーマンショックによる業績の低迷を受けて、2009年に活動を休止。その後、野球部のOBが中心となって立ち上げた「苅田ビクトリーズ」として再出発していました。今回、日産は、「従業員の意識改革と一体感を醸成する」としてこのチームを野球部として復活させます。
◆野球部の復活で町の景気も上向く?
「悪くない、悪くない!」と選手にアドバイスをするのは、「苅田ビクトリーズ」の発足から14年間チームを支えてきた植山文彦監督です。高校を卒業して「日産九州野球部」に入り、選手として15年間活躍しました。

植山監督「(野球部復活という)夢目標に向かってずっと私も続けてきましたので、やった、嬉しい、正直それしかなかったですね」「わくわくしますねハハハ」
RKB浅上旺太郎「日産の野球部の復活にチームだけではなく街の人も期待をしています」
「苅田ビクトリーズ」がよく利用する居酒屋です。野球部になることで会社の士気が上がり、町全体の景気が上向くことを期待しています。

無名亭・杉原秀樹店主「休部になったときの寂しさは地元であったので、どんどん勝ってもらって、できればプロ野球に行くような選手でも出てもらうと。地元もすごいにぎわうんじゃないかと思います」







