福岡県粕屋町で男子高校生2人が飲酒運転の車にはねられ、亡くなった事故から9日で12年が経ちました。残された家族は、講演活動などで飲酒運転撲滅を呼びかけてきました。
◆あの事故から12年

仏壇に手を合わせるのは、山本浩之さんと妻の美也子さんです。

12年前の2月9日、高校1年生だった長男の寛大(かんた)さんが飲酒運転の車にはねられ、亡くなりました。

山本美也子さん「あっという間の12年でしたね」
山本浩之さん「12年経ったという感覚がちょっとわかない……ほんとにあっという間でしたね」
◆飲酒運転を許さない気運に……「すごいこと」

事故後まもなく、母親の美也子さんは講演活動を始めます。企業や学校などで飲酒運転の恐ろしさや命の大切さを伝え続けてきました。もう二度と寛大さんのような被害者を出さないために。その数は1200回に上ります。

山本美也子さん「社会が全体として、飲酒運転を許さない気運になったことは、すごいことだなと思っています」
(Q.寛大さんに伝えたいことは)
山本浩之さん「事故で寛大は死んでしまったけど、その死は無駄になってないよって。お母さんの頑張りで、いろいろな方々の意識も変わって、助かる命も増えてるから安心してねって」







