◆迫る卒業式……マスクどうする

中学校では、3月に迫った卒業式でマスクの着用をどうするか検討しています。

内浜中学校 小代尚由校長「今の3年生は、新型コロナで思い出を削られたが、よく耐えて頑張っていると思います。卒業式くらいはみんなの顔を見て卒業証書を渡したい」

福岡市の教育委員会が配布したガイドラインでは、「身体的距離がとれていて会話がない場合は、マスクを着用しなくてよい」とされています。

内浜中学校 小代尚由校長「(卒業式でマスクを外すか)もう少し検討したいと思います。本校は生徒数が1学年320人くらいの大規模校なので、保護者が入ったら体育館はフルの状態なんです。感染状況によるでしょうね。感染者がすごく増えている状況ではなかなか外して良いとはできない」

また、校内で日常的にマスクを外すことについては、賛成ではあるものの、普及や定着に時間がかかるのではないかとみています。

内浜中学校 小代尚由校長「現状で『マスクを外していいよ』と言って、どれくらい外すか……2割くらいしか外さない気がします。先生たちに『マスクを外させるステップ・授業をしないといけないんじゃないか』と、冗談のような本とのような話をすることがある」

卒業式のマスク着用については2日の国会でも議論になり、永岡文部科学大臣は家庭の判断に委ねる考えを示しています。ただ、国が何らかの判断基準を示さないと家庭も判断しづらいため、加藤厚生労働大臣は早期に方向性を出すと述べています。