◆“北九州市内に希望業種が少ない”
北九州市立大学の3年生田原彩由花さんは、商社への就職を目指しています。

北九州市立大学 田原彩由花さん「北九州で職を探そうかなと考えていて、住んでみてまちの規模感というか、北九州市は都会すぎず田舎すぎず、自分が生活していくのにちょうどいいかなと思いました」
北九州市の会社を第1希望に就職活動を進めていますが、市内に希望する業種が少ないため、市外で就職することも検討しています。

北九州市立大学 田原彩由花さん「やっぱり北九州って工業系・鉄鋼系の仕事が多いので、自分が目指している先がそこじゃないので、どうしても選択肢が一気に狭まってしまう。そうなると第2希望、第3希望で、他の県だったり市だったりで職を探すことも」
◆候補者4人の政策は
北九州市長選挙の候補者たちは若者を定着させるために、どのような政策を考えているのでしょうか。

津森洋介氏「若者の働く場の確保、娯楽の確保、そしてもう一つ大事なのは私もそうですけれど、一度東京に出て行った人間がまた戻ってきたい、そういう風なまちづくり、私も地元が大好きですし、そういった意味で戻ってくる、戻ってきたときに仕事の場があるそういったことをしっかりやっていきたい」
永田浩一氏「気候対策、地球温暖化防止のための仕事を増やせば、北九州3万人の雇用を作ることができる。これは若者に希望のある仕事だと思います。これを実現して若者がしっかり働ける北九州をつくりたい」
武内和久氏「人口を回復させるために鍵となるのは、雇用の場と教育です。いま北九州市の人口が減っているのは20代・30代、若者ファミリー層です。そのためには雇用の選択肢を広げていくトップセールスでの企業の誘致、新しい産業を作っていく」
清水宏晃氏「日本一クリエイターが育つまち北九州にしたい。スマートフォンを使って自分で音楽が作れたり映像編集ができたり、それを職業にしている若い子もたくさんいる。自治体として背中を押すようなまちとして手助けをしたい」
前回の市長選挙で20代の投票率は、わずか14パーセントにとどまっています。

RKB下濱美有「若者流出を喫緊の課題として政策を打ち出す候補者たち。若者たちに声は届いているのでしょうか。投開票日まであと少しです」







