2月5日に投・開票される北九州市長選挙。北九州市の課題として挙げられる人口の減少、特に若者の流出が顕著となっています。若者を定着させるにはどうすればいいのか、各候補者の考えを聞きました。


◆「将来、どこで働きたいですか?」

約6700人の学生が在籍する北九州市立大学。将来どこで働きたいか聞いてみると・・・

大学2年生(女性)「就職はこっちのほうでしたいかなと」
大学3年生(男性)「北九州から出たいです」
大学3年生(女性)「私は福岡(市)か東京で悩んでいます」

地元出身の学生でも、就職は市外で考えている人が多いようです。

大学3年生(男性)「北九州にとどまる愛がないんかな。福岡だったら博多、天神とか名前だけでブランド力があると思う。北九州市であるかと思ったら小倉駅だけかな」

大学4年生(東京で就職予定)「大きな会社や人気の会社に入りたいという人がたくさんいるので、そうなると本部が東京にある会社が多いので、自然と東京になるのかなと思います」


◆“全体の2割”北九州地区で就職する学生

北九州市がまとめた統計です。20代は市外へ転出する人の数が市内に転入する人の数を大きく上回っています。その大きな要因と考えられるのが「就職」です。北九州市立大学では、北九州地区で就職する学生は全体の2割にとどまっていて、多くが東京や大阪、福岡市の企業に就職しています。

北九州市立大学 佐藤貴美就職係長「学生が自分たちで調べて就職活動するというのに、コロナで知っている会社だけにエントリーするような風潮が、そういう意味では大手志向。福岡市のほうが街の魅力というか、週末遊びに行くとか割となじみができているので、就職のときは福岡市で暮らしたい、働きたいという声が」