座ったまま散策できる“動くベンチ”が30日、佐賀県の吉野ヶ里遺跡公園に導入されました。運転手なしで自立走行し、来園客を乗せて園内を動き回ります。
◆幅広い世代が“散策”できるように

RKB原口佳歩「歩くのと同じくらいの速さで景色を楽しめます」

弥生時代の建物が復元され、疑似的にタイムトラベルを楽しめる吉野ヶ里遺跡公園。ここに園内をゆっくりと進む新しい「乗り物」が登場しました。長椅子のような姿はまるで「動くベンチ」です。歩く負担を減らしながら、幅広い年代の人に公園内の景色をゆったりと楽しんでもらおうと、佐賀県や久留米工業大学などが運行を担っています。
◆GPSで自立走行、安全に停止
車両にはGPS(全地球測位システム)が搭載され、現在の位置をリアルタイムで把握。公園の西口ゲート近くから200メートルの決められた区間を約10分かけて走行します。進路に障害物があれば、センサーが感知して安全に止まります。また、乗っている人がボタンを押して緊急停止させることもできます。ただ当分の間は、スタッフが搭乗をサポートし、車両の挙動を見守るということです。
◆「ラクで楽しい!」ルート拡大も検討

体験した人「ゆっくり動くからいいですね、周りの景色も見られて」「楽です、楽しい」
佐賀県政策部政策チーム・溝口遥香さん「さまざまな世代のお客様に来園して新しいモビリティも体験していただきたい」

この「動くベンチ」は月曜日から土曜日まで運行。佐賀県は、状況を見ながらルートの拡大を検討することにしています。







