ガチンコ勝負を生む「反問権」と「議会基本条例」
さらに感服するのは、二人はこうした改革を進めながら、トップが長く権力の座にとどまる「多選の弊害」を指摘し、共に当選確実なのに「2期8年」でスッパリ引退したことです。けれど、県民が強く支持したその改革の姿勢は、どちらも後継者に引き継がれ、とりわけ三重県では、続く野呂昭彦知事時代に、全国の都道府県議会で初めて、議会の責務や執行部との関係性などを定めた「議会基本条例」を制定し、今や全国1000以上の自治体が制定する基本条例のベースになっています。
その中身で特筆すべきは、議員の質問に対して、知事ら答弁に立つ側が「質問の根拠は?」などと、逆に質問できる「反問権」を導入したことです。これで議場はガチンコ勝負になります。
こうして議会側に厳しく対峙する一方、それまで行政側が決めていた県の基本計画などについて、「議会の議決がなければ決定・執行できない」と条例で定め、議会が共に県のビジョン作りに取り組む仕組みを作りました。
また、就任当時36歳だった次の鈴木英敬知事時代には、議会の会期中以外でも議員が県政の問題や疑惑などについて質せる「文書質問制度」を導入しました。質問書が出たら知事は必ず「回答書」を提出し、ネットで公開しなければならないという仕組みです。







