世界唯一!最新鋭の捕鯨母船

20日、博多港に初めて入港したのは、全長112メートルの捕鯨母船「関鯨丸」です。

2004年、73年ぶりに山口県下関市で建造された最新鋭の国産船で、エンジンではなく4基の発電機とモーターで航行する「電気推進システム」を採用しています。

優れた燃費性能に加え、動力部がコンパクトになったことで、船内スペースが拡大。

大型のクジラも引き揚げられるようになりました。

共同船舶 所英樹社長
「前身の日新丸はここにでかいエンジンがあった。クジラを解剖するのは船の一番上まで引き揚げないといけなかった。この船は中で解体ができます。これはすべて電気推進船にしたおかげです。理論上は100トンのクジラを引き揚げられる設計」

最新システムで”船内解体”を実現

関鯨丸は現在、東北沖やオホーツク海などで操業を行っており、2026年すでに2回の操業でニタリクジラなど121頭を捕獲しました。

そもそも「捕鯨母船」とは、クジラの解体から急速冷凍、保存までを行う”海上の巨大工場”です。

4年前に引退した先代の「日新丸」は、構造上、解体作業を甲板で行う必要がありました。

しかし関鯨丸は、厳格に温度管理された「船内」で作業が行えるため、鮮度や品質を極限まで保つことができます。

共同船舶 折口圭輔さん(捕鯨歴20年)
「コンタクトフリーザーといって、この板自体が冷える。品質を保つために急速に冷凍する。8時間ぐらいで凍ります」