『受け継がれるレガシー』

セレモニーの後、王会長とCBOは並んで試合を見つめていました。
グラウンドでの攻防を見つめながら、CBOが王会長に尋ねました。
城島CBO
「(体重が)かかとにかかるのは良くないですけど、右バッターならノーチャンスですけど、左ならピッチャーによっては少しかかっても(対応できるのでは)…」
すると王会長は、現役時代さながらの生きた打撃論を語り始めます。

王貞治 会長
「左ピッチャーのカーブは『あっ』と思っても(バットを出せば)いけるから、左ピッチャーの時は基本的に2ストライクまではこういう時は絶対逃すな。体勢がちょっと崩れても問題ない」
レジェンドの奥深い教えに、CBOは「だから、手を出せばなんかホームランになるってことですね」と感嘆。
快音がドームに響き渡ります。
「会長いったんじゃないですか?」とCBOが身を乗り出すと、王会長も「いった、いった」と声を弾ませます。
柳田選手が放った打球はそのままスタンドへ。
見事な一発に、CBOは「よっしゃ!」とガッツポーズを見せました。

「『89パワー』ですよ!」と興奮気味に語るCBOに、王会長も「これ勝ったら大きいぜ。いいぞ~、やな(柳田選手)~!ナイスホームラン!」と、少年のように喜びを爆発させました。
CBOは「柳田が打つところがいいじゃないですか。セレモニーで並んでた…」と、満面の笑みを浮かべました。
レガシー・デーを終えたCBOに話を聞きました。
その表情は、どこか昂っているようでいて、同時にとても穏やかでもありました。
城島CBO
「ちょっと感動した。カメラがなかったら泣いていたかもしれない」
ディレクターから「結構目が赤くなってた」と指摘されると、「そんなことないよ」と否定しつつも、CBOは今回のイベント、そしてホークスの未来への思いを語りました。

城島CBO
「会長も喜んでくれていて。次の選手たちが次のレジェンドたちにつながっていければ、ホークスは会長も挨拶で言われたみたいに、ホークスの歴史はまだまだ続くんでね。会長がスタートだったけれども、これから未来につないでいくように。現役選手で、唯一(レジェンドたちの中に)並んだ柳田がホームラン打ったしね。そうやって、つないでいければいいかなと思います」
そう語るCBOの表情は、王会長が築いた偉大なレガシーが、次の世代へと受け継がれていく確信に満ちていました。
『独占密着!CBO城島健司の仕事とは?』はシリーズで掲載
第1弾から読む)≪#1≫ 王イズムの継承






