A級戦犯もこの機会に分骨
<井上忠男「巣鴨戦犯遺骨の埋葬秘話」人と日本(行政通信社 1975年新春号)>
A級七名については東條夫人などのご遺族から意見が述べられた。熱海伊豆山にある遺骨はそのままにして手をつけたくないから、ぜひこの機会にわれわれも分骨していただきたい。しかし、遺骨を引き取るのは、各国の戦争裁判刑死者の遺骨が収集され遺族の手に渡ったあとにしたいから、それまで保管しておいてほしいとのことであった。
A級戦犯の遺骨が分けられることなく、熱海伊豆山に安置されることになった経緯については、井上が東條かつ子夫人から聞いた話として、1974年に発行された「嗚呼殉国六十烈士」という冊子に残している。久保山火葬場のすぐ近くにある光明寺境内に建立されている六十烈士忠魂碑の奉讃会から「巣鴨関係六十名の刑死者の遺骨が伝達されたいきさつを記録してもらいたい」という依頼を受けて、調査した結果をまとめたものだ。1966年12月27日に、東條かつ子夫人から聞いたとある。







