”植え替えられない”歴史的理由

さらに、舞鶴公園の桜は、木が弱り始めるとされる樹齢60年を超えるものも少なくありません。

ただ、若い木に植え替えるということはほとんどの場所で許されていません。そこには歴史的な理由があります。

日本の城の多くは、明治初期の廃藩置県や廃城令によって解体され、敷地は荒れ果てていきました。

その後、城跡は公園として整備されていきます。

そこで景観をよくするために白羽の矢が立ったのが、比較的丈夫で育てやすいソメイヨシノだったのです。

多くのソメイヨシノが植樹されていく中で、1957年に福岡城跡は国の史跡に指定されます。

貴重な遺構を守るために地面を深く掘り起こす桜の植え替えは国から許されていません。つまり、今ある桜を守り続けるしかないのです。