「特攻ということ…自分たちのことは美化しないで欲しい」

印象に残っているのがこの写真です。

森島陽平さん(祖父が特攻隊員)
「今から命を落としに行くための訓練をしている最中で、この笑顔がどうやったらできるのか。見せられた時に思って、結構胸をですね、締め付けられたような感情がその時あって、もうそれ以上も祖父に何も言葉をかけれなかったという記憶があります」


祖父が沈黙を続けていた理由について森島さんはこう語りました。

森島陽平さん(祖父が特攻隊員)
「生き残ったことと、自分がその操縦技術を教え子さんたちに教えて、結果的にそれが特攻に行かれて、亡くなられているという事実。その二重の苦しみがあったんじゃないですかね」「もし将来この国が同じような状況になっていった時に再びそういったことが繰り返される恐れがあるかもしれないから、もう特攻ということはもう自分たちのことは美化しないで欲しいんだというのはその時本人が語っていました」