「この先何があっても・・・」深い!1脚の椅子が示すメッセージ

木々が植えられている庭の中に白い椅子が無造作に置かれています。
実は、この景色の中にも現代アートが。皆さん分かりますか?
太宰府天満宮 学芸員 アンダーソン依里さん
「この椅子になります」

誰かに忘れられたように置かれている白い椅子。どこからどうみても、プラスチック製のようですが・・・
太宰府天満宮 学芸員 アンダーソン依里さん
「この椅子は実はブロンズ製なんです。第二次世界大戦の終わり頃、太宰府天満宮でもブロンズの物だったり金属のものが武器となってしまった歴史があります。本当に上手にプラスチック製の椅子みたいにカモフラージュされているんですが、この先何があっても、見慣れたプラスチック製の椅子があることで、これは誰にも持って行かれないよねという。1000年もしかしたらここに残るかもしれないという意味を込めて置いてあります」
ホラ貝の音色が響く森

作品は本殿の横、森の中にも展示されています。
森の中に入ると、メロディーが聞こえてきました。8つのホラ貝の音色です。

こちらは今年新たに制作・展示された「森の音を聴く」という作品。
ホラ貝の音色も含めて空間全体が作品なのです。

まるで異世界に足を踏み入れたかのよう。さらに進むと・・・










