会場に響き渡る被爆ピアノの音色は・・・

静寂を破って響き渡る最初の曲は、「荒城の月」繊細でどこか物悲しい、温かな音色です。

80年前の記憶を抱えたピアノが語りかけます。

ピアニスト ジェイコブ・コーラーさん
「(被爆ピアノは)歴史的にもすごく特別なピアノなんですけど、音は本当に独特の音だしタッチや鍵盤も他のピアノとは比べものにならないので、このピアノを弾いて皆さんに平和の音色を届けたいと思います」

平和への思いを込めて奏でた曲

童謡、洋楽など様々な曲が流れます。

そして公演終盤、「戦争ほど残酷なものはない、平和ほど尊いものはない」

そんな思いを込めてコーラーさんが弾いたのは―。

坂本龍一さんの名曲。「戦場のメリークリスマス」

力強く、切なく、そして希望に満ちた音色です。

男子高校生
「実際聞いてみてものすごく心に残った」「感動したというのが一番強いかなと思います」

80代男性
「(被爆ピアノを聞いて)すごいと思った」「やっぱり平和は大事ですから。今後も歌を通して平和を発信していただきたい」