収穫量増加も続く高値

農林水産省によると、主食用米の2025年の予想収穫量は前年より1割ほど多い715万3000トン。

なぜ、量が確保できているのに価格が一向に下がらないのでしょうか?

東北大学大学院 農学研究科 冬木勝仁 教授
「今の市場の状況はすごく変で、需給でいうと緩んでいるはずなのに、価格は最高値というのは経済原理にのっかっていない」

東北大学大学院の冬木勝仁教授です。

冬木教授によると、コメの価格が高止まりしている要因のひとつは集荷業者が高い価格で仕入れたため。

しかし高いまま在庫を抱えることも業者にとっては負担が大きくなると話します。

東北大学大学院 農学研究科 冬木勝仁 教授
「どう考えても在庫が積み増されるわけです。そういう意味では来年の新米が出るあたりでは、在庫部分をなんらかの形で放出してしまわないと各業者も困るわけです」