「高校生なりの社会への警鐘になれば」

映画制作が本格的に動き出したのは、およそ2か月半前。

集まったのは、吉原さんの高校を中心とした有志のメンバーです。

この日は初めての顔合わせ。

発起人の吉原さんが企画への思いを伝えます。

吉原虎太郎さん
「この映画では、AIでニセの映像が簡単に作れてしまうっていう問題点を踏まえて、高校生なりの社会への警鐘になればいいなというふうに思っています」

映画のタイトルは「バックスタバー」。

意味は英語で「裏切り者」です。

偽の映像で人を欺く者と、それに立ち向かう高校生たちとの戦いを描く本格サスペンス映画です。

普段はどんな高校生?

映画制作に打ち込む吉原さん。

普段はどんな高校生なのでしょうか。

クラス担任 庄島大智先生
「普段から明るい生徒なので、クラスの代表として号令かけたりとか、リーダーシップをとってくれるような生徒ですね」

クラスメート
「いつもニコニコしておちゃらけててみんなワーッて笑って、めっちゃ楽しい空間にしてくれます」


映画好きが伝わるこんなエピソードも。

助監督を務めるクラスメート
「財布の中に今まで見た映画のチケットの半券も三、四十枚くらい貯め込んでて、すげえなって思って」

吉原虎太郎さん
「今まで見た映画、これ今年の分なんすけど、このアングルめっちゃ好きだなとかっていうのを結構覚えてたりするんで、それをこれ見て思い出したりしてますね。いろんな映画からちょっとずつ刺激とか参考とかしつつ、何か自分の映画の良さみたいなオリジナルのなんか独特な雰囲気とかもちょっと出せればいいなっていうのでやっています」