◆困惑する養鶏農家

福岡県糸島市にある養鶏場です。現在約8500羽のニワトリを飼育していますが、全国的な鳥インフルの発生を受け、消毒の石灰を散布するなど対策に追われています。


緑の農園 早瀬憲一代表「今年の出方は異常。関連がないところで同時多発で出ているので、広がっていくのではという懸念がある。災害、人間がどうにかできる域を超えているものと捉えて、対策をしていくしかないと思っています」


◆物価の優等生・たまごの価格が上昇

こうした中、長年「物価の優等生」と呼ばれてきた「たまご」の価格が上がり続けています。


エムズ美和台店 久松浩一店長「以前は白のL玉を198円で売っていたんですが、今は229円。12月になったら、クリスマスケーキで使用する機会も多くなるので、その影響もあって値段が下がらない状況に陥っています」
買い物客「値段が上がったのは感じます。高いな、と思います」


JA全農たまごの調べによりますと、12月の福岡地区での「たまごMサイズ」1キログラムの相場価格は283円で、去年同月比で80円以上も上がっています。最大の要因はニワトリのエサ代で、円安や輸送費の上昇で2年前より5割上がっています。鶏卵の卸業者によると、これから鳥インフルエンザの影響も加わり、相場価格はさらに上がる可能性が高いということです。

エムズ美和台店 久松浩一店長「エサ代の坑道が一番の原因かなと。鳥インフルで殺処分が出てきているので、影響がかなり出てきている」