人の肺の組織などにマイクロプラスチックが含まれていることが福岡工業大学などの研究で明らかになりました。
解析した医師はマイクロプラスチックの吸入と炎症との関連が示唆される結果が得られたとしています。
心臓や血管、呼吸器の病気など健康への影響がどれくらいあるのか、今後さらなる検討が必要となっています。
プラスチック製品が紫外線などで劣化し細かく砕けた「マイクロプラスチック」

福岡工業大学 永淵修 客員教授
「肺の組織は40個。40検体を分解」
福岡工業大学の永淵客員教授が取り出した液体。

肺がんなどの患者から切除された肺の組織のうち病気になっていない部分を溶かしたものです。

この中から見つかったのが直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」。数十人分の検体全てから見つかりました。

福岡工業大学 永淵修 客員教授
「蛍光発しているでしょ。色がついているでしょ。あれはナイロン。人によって違って、結構プラスチックが入っている人もいるし、あまり入っていない人もいる。ただ、確実に入っています」

マイクロプラスチックとは主に身の回りのプラスチック製品が紫外線などで劣化して細かく砕けたもので、分解されにくいため海などに残留し続けています。

永淵客員教授はこれまで人間による活動の影響を受けにくいとされていた高い山の上や南極、北極などでもマイクロプラスチックを検出してきました。