▽9月23日(火)福岡ソフトバンクホークス(パ1位)vsオリックス・バファローズ(パ3位)/みずほPayPayドーム

今季得意としてきたオリックス相手に3連敗と、シーズン終盤に来て苦しい戦いを強いられている首位ソフトバンク。

そんな中、プロ初「1番バッター」に起用された谷川原が1回ウラ、オリックス先発・田嶋からフェンス直撃の2ベースヒットを放つ。2番・柳田の内野ゴロ間に1アウト3塁とチャンスを広げ、いきなり先制機をもたらすが…3番・柳町、4番・近藤が連続三振に倒れる。

それでも2回ウラ、ソフトバンク打線が再びチャンスを作る。この回先頭の5番・栗原が3ベースヒット、6番・山川は四球を選び、ノーアウト1、3塁と絶好の機会を作るが…またしても後が続かずチャンスを生かしきれない。

すると、流れはオリックスへ。3回表、先発の松本晴が2つのフォアボールで2アウト1、2塁とピンチを背負うと、3番・太田に先制タイムリーを打たれてしまう。

1点を追う4回ウラ、6番・山川&7番・牧原、この日両チーム合わせて初めての連打で1アウト1、2塁の場面を作るが…この機会も後続が打ち取られてしまう。

悪い流れの中でも、ソフトバンクの投手陣が粘りのピッチングで踏ん張る。先発の松本晴が4回を1失点にまとめた以降、2人目・木村光が1イニングを無失点、3人目・尾形が2イニングを無失点に抑える。

両チームスコアボードにゼロを並べる拮抗した試合展開となる中、7回ウラに、この回先頭の7番・牧原がセンター前へはじき返し出塁すると、ここから2アウト1、2塁とチャンスを広げる。ここでバッターボックスには柳田を迎える。4万人を超える観衆のボルテージは最高潮に達する…。しかし、結果はショートフライに倒れ、球場全体から大きなため息が漏れる。

それでも、投手陣が完全には流れを渡さない。8回からマウンドに上がったソフトバンク4人目・伊藤が2イニングを無失点に抑え、1点差のまま9回ウラへつなげる。

1対0のまま迎えた9回、先頭はこの日2安打の7番・牧原だったが、オリックス4人目のマチャドの前に空振り三振に倒れると…代打・野村、9番・川瀬と3者連続三振に切って取られ、試合終了。結局、オリックス4連戦で40残塁と打線が振るわず、2試合続けての完封負け。2位の日本ハムが敗れたため、ロッテに敗れたため、ソフトバンクの優勝マジックはひとつ減り「5」となった。

試合後、小久保裕紀監督は「きょうはビハインドで出た投手がすごかった。(伊藤)優輔も久々の一軍の登板で。尾形も(木村)光も、中継ぎがしっかりゲームを作ってくれたんですけどね、点が入らないと…。言いたいことはいっぱいあるけど、4連戦が終わって、明日は仙台なので、場所が変われば空気も変わる」と、悔しい気持ちを抑え、前を向いた。

【試合結果 オリックス 1-0 ソフトバンク】