輻射熱を反射し室温の上昇を防ぐ

アルミニウム製の遮熱シート。仕組みはこうです。太陽光に含まれる赤外線が屋根に当たります。すると、屋根が高温になります。高温になった屋根からは「輻射熱」が放射されます。

輻射熱とは、焚き火やストーブの近くにいると暖かく感じるのと同じで、熱いものから放射される熱のことです。これが室内に降り注いで室温が上昇します。

一方、遮熱シートを設置すると、この輻射熱を反射するため、室内に熱が伝わるのを防ぎます。

猛暑と熱中症対策の義務化で市場は急拡大

輻射熱を97%カットするという石蔵商店の遮熱シート。このところの猛暑の影響で、3年前から受注は右肩上がりということです。

石蔵義浩代表
「ここ2、3年の猛暑、酷暑が追い風となって、認知が広がった。成長率で言うと3年前から比べると3倍くらいの市場になっているし」

さらに6月に熱中症対策が企業に義務付けられたことで問い合わせも急増。2025年の施工面積は前年の1.5倍を見込んでいます。

石蔵義浩代表
「猛暑、酷暑、気候変動、そこに対応していないといけない。人間の力では及ばない、地球の気候変動になるので、そこに対応していく。困っている人を助けにいくという強い思いを持って進んでいく」

異例の猛暑と熱中症対策の義務化を追い風に導入が広がる遮熱シート。働く人々の命と健康を守る新たな選択肢として、今後さらに注目されそうです。