効果は一目瞭然

RKB 土橋奏太記者
「こちらの倉庫、手前は遮熱シートが張られていますが、奥はまだ張られていません。こちらの方が少し涼しく感じますが、実際の温度はどのくらい違うのでしょうか。サーモカメラで見てみます」

サーモカメラで見てみると、違いは一目瞭然。遮熱シートが張られていない部分は、赤く示された高温の部分が多い一方で、張られている屋根は、温度が下がって青色に。温度差は最大で17℃ほどもあります。

設置から1週間。現場で働く人も遮熱シートの効果を実感しているようです。

従業員
「(導入後)熱気がなくなって、涼しい感じで作業できるので大変楽になりました。夜帰ってからの疲れ方も違います」

開発企業「屋根の温度は30℃ほど下げる効果も」

この遮熱シートを開発したのは福岡市の石蔵商店です。どういう仕組みなのでしょうか。

石蔵商店 建材事業部 石蔵義浩代表
「これが折板屋根といわれる一般的な屋根なんですけど、サーモグラフィーで見ると65℃~66℃の暑さになっていて、本当に暑い日は70℃から80℃になる。暑くなった折板屋根からいわゆる輻射熱というのが降りてきて、ムワっとした熱い体感、そして温度が上昇していく」

倉庫内の温度を測ると36.4℃。

一方、遮熱シートが張られた倉庫に移動してみるとー。

土橋奏太記者
「遮熱シートが張ってある倉庫の温度計は、33℃を示しています。数字以上に空気が軽く感じますし、汗の出方も明らかに違います」

石蔵義浩代表
「屋根の温度を測ると青いところなので34℃~33℃くらいで、さっきは65℃とかなので、屋根の表面温度が遮熱シートをすることでほぼ30℃くらい下げられる。体感は輻射熱を浴びる空間と浴びない空間で全然違う」