「失った日」2006年8月25日のこと

大上かおりさん
「次に失った日の話をします。2006年8月25日、今からちょうどね、今年の夏で19年、19年くらい前の話です」
「その日、私たちはカブトムシがね、大好きになった子供たちと久しぶりに今年最後の昆虫採集に行きました。幼稚園にその年入った息子が幼稚園でこうカブトムシに、このカブトムシデビューっていうのかな?カブトムシ好きになって『ちょっと今年はカブトムシを飼おうか』なんて話をして、ちょこちょこカブトムシ昆虫採集に行ってたんだけど『お盆過ぎたらカブトムシは出ないからおしまいやね』って言ってたけど、ちょっとお休みが取れたので、私ちょっと今年最後の最後『本当のラストにちょっと捕りに行こうか』って言って出かけたのが8月25日の日のことです」
「行く途中の車の中で3人ともすぐぐっすり眠っちゃったんですけど、それでも次の日の朝、虫かごにカブトムシが入っていたらとっても喜ぶだろうなと思ってそのまま志賀島に向かいました」
「みんな志賀島とか海の中道を走って、あの辺行ったことある人いますか?あんまりいないのね。はい、降ろしてください」
「志賀島に着いてすぐに1匹カブトムシがいたので『明日の朝喜ぶかな。1匹いれば十分だね』なんて言いながら自宅に戻り始めました」
「海の中道大橋に差し掛かった時です」
「じゃあ、こっからはちょっと事故の話をするのでいいですか?」