2025年の参議院選挙で、日本に滞在する外国人政策が争点として急浮上し、各党の主張や対応が注目されている。
RKB毎日放送では、2014年から3年間、建設現場で働く「技能実習生」に密着し2017年に放送した。
2014年当時、特に建設と造船の現場で人手不足が深刻となり、従来からあった技能実習制度の期間を3年から5年に延長する議論が始まった時期だった。
3K(きつい・汚い・危険)と言われる職場では、人を募集してもほとんど応募がないのが実情だ。
特に建設や造船、農業・生産・サービスの現場などは、彼らなしには成り立たない現状がある。
取材した福岡市の建設会社には、当時20人の外国人技能実習生がいたが、2025年7月現在、4倍以上の90人になった。彼らには納税の義務もある。
出入国在留管理庁によると2024年6月末現在、技能実習と特定技能の在留資格を持つ人はあわせて67万7461人にのぼる。番組を放送した2017年と比べると、2.7倍だ。
「外国人」とひとくくりにしたその中には、日本社会を支えている、ひとりひとりの生身の人間がいる。