専門家は「環境改善が重要」

一方、ウナギの生態に詳しい専門家は「長期的にみると減少している」と指摘したうえで、今後、十分な資源量を確保していくため、ウナギが育つ環境を改善していくことが重要だと話します。

北九州市いのちのたび博物館 日比野友亮 学芸員
「護岸がある場所、それと自然護岸、石積み護岸であるとか自然状態の土手、こういった場所を比べると、うなぎの肥満度がかなり違うことが分かっています。ウナギの暮らしやすい場所を増やしていく。ウナギの生息できるポテンシャルのある場所を増やしていく、戻していく。これまで減ってきた分を取り戻していくことが重要」

供給の7割が輸入

水産庁によると2024年の国内のウナギの供給量は6万941トン。

このうち4万4730トン、約73%を輸入に頼っているのが現状です。

輸入しているのは、二ホンウナギやアメリカウナギですが、どちらも今回のワシントン条約の規制対象に提案されることになります。