EUが国際取引の規制を提案

EU=ヨーロッパ連合は、絶滅のおそれがある野生動物の国際取引を規制するワシントン条約の対象に、二ホンウナギなどを加えるよう提案しました。
11月から始まる締約国会議で議論され、採択されれば、輸出する際に許可書の発行が必要となります。

日本は国内で消費されるうなぎの多くを輸入に頼っています。
国際取引が規制されれば、どんな影響が考えられるのでしょうか。
価格高騰か店は廃業の可能性も

田舎庵 緒方大 社長
「影響としては大幅に値段が上がってしまったりとか、日本の国内でウナギが手に入らなくなってうなぎ屋さんがいくつか廃業したりすることまでも心配だと思っていて。ウナギが手に入りづらくなったり、場合によっては(価格が)今の倍以上になってしまうかもしれない」
私たち消費者にとっても価格高騰への懸念は切実です。

来店客
「ちょっと手が届かなくなるってなったら、食べる回数ももっと減ってちょっと悲しいかなとは思います」

来店客
「おいしいものは食べたい時は来ますけどね。少し足は遠のくかな」

田舎庵 緒方大 社長
「何か良いことがあった日にふらっと立ち寄って食べていただく。ちょっとしたハレの日の食べ物であってほしいという思いがあるので」
今回のEUの提案について、小泉農水大臣はー

小泉進次郎 農林水産大臣
「ニホンウナギについては国内および日中韓、台湾4か国地域で保存管理を徹底しており、十分な資源量が確保されていることから、国際取引による絶滅の恐れはありません。今般のEUの決定は極めて遺憾であります」
小泉大臣はこのように強調したうえで、引き続き、提案に反対するよう各国へ働きかけていく考えです。







