◆防ぎきれない“母子感染”流産や後遺症のおそれも
妊婦の梅毒患者が増えていることも気になるところだ。妊娠している母親が梅毒に感染すると胎盤を通じて胎児に感染するおそれがあります。

川名教授「月に1人くらい梅毒の患者さんが来るようになっています。妊婦健診で見つかった方の場合、4分の3の方は無症状です。母子感染は抗生物質のお薬だけでは防ぎ切れないというところがすごく心配なところです。ここまで流行していると、コロナじゃないですけれども、いつうつってもおかしくないという意識をもって、ちょっとでもなにか変な症状があったときにすぐにちゃんと検査を受けることが一番大事です」
「先天梅毒」と呼ばれ、川名医師によると、治療を受けた母親のうち14パーセントが胎児にも感染していた。胎児が感染すると流産したり目や耳など体の発達に後遺症が残ったりすることもあるという。