「ランチ給食」選ぶ生徒は45%

ランチ給食は1食およそ340円。保護者の負担は280円で60円は市が負担している。

地元のパン屋から購入するパンは保護者の負担で3つで350円です。
市によると、昨年度の利用状況は、ランチ給食が45.4%、持参弁当が46.2%、パンが8.4%だった。
大野城市は、「選択制給食」のメリットをこう説明する。

大野城市 井本宗司 市長
「子供たちにアンケートをとると5割以上が、家庭の弁当がいいというんですよね。共働きをしておられるご家庭も多いので選択をしていただく」

大野城市教育総務課 光野直隆 課長
「子どもさんたちがその時の体調にあわせて選ぶ。結局自分で自分のことを考えることは非常に大事なことだと思いますので、選択制の良さはそういうところにあると思います」
生徒が昼食を食べることができない「欠食」の問題も
一方、選択制給食で指摘されるのが、「欠食」の問題だ。
ランチ給食を注文し忘れるケースや、家庭の経済的な理由などによって生徒が昼食を食べることができない欠食が起きている。
中学1年の息子を持つ母親
「実際に欠食している子はいて、何度も忘れてしまった子は先生に言いづらくてトイレに隠れてお腹が痛いふりをしているのを息子が見かけたりして」
選択制給食による「欠食」の問題は、これまで市議会でも度々指摘されてきた。
今年3月の市議会で欠食の現状について質問された伊藤啓二教育長は、「欠食がおきないよう中学校への指導を徹底する」と述べた。

大野城市教育員会 伊藤啓二 教育長
「昼食の忘れなどにより給食を食べていない生徒がいるという声もあります。重要なことは毎日昼食の様子を見ている担任がそのような生徒にしっかり関わることだと思います。欠食が起きないよう各中学校に指導を徹底していく」