桁違いの金が動く”スポーツ賭博”
Q「相撲」はそれほど世界的な魅力があるコンテンツなのでしょうか
スポーツライター 小林信也さん
世界のスポーツは今、「スポーツベッティング」=スポーツ賭博で動いています。
日本ではスポーツに対する賭けは悪いことのような印象が未だに植え付けられていますが、メジャーリーグだって「ベッティング」によって黙っていても年間100億以上のお金が入るといわれています。その資金でいろんな施設を作ったり強化をしたりと、日本とは2桁ぐらい桁が違うお金がスポーツ周りで動いています。
ですから当然相撲も海外では賭けの対象になっている可能性があるし、元白鵬が立ち上げるワールドリーグがベッティングの対象になれば、日本の相撲とはスケールの違うお金が動きます。
元白鵬の「SUMO」と日本の伝統的な「大相撲」は違うもの?
Q日本相撲協会では相撲の世界的な発展は望めないのでしょうか
スポーツライター 小林信也さん
日本相撲協会はこれまで閉鎖的で世界的戦略を持てなかったし、世界に目を向けた白鵬と組むというのも考えられない。ただひとつ心配なのは、元白鵬が取り組む「SUMO」が、いわゆる日本で行われている伝統的な「大相撲」であるかどうかということです。
でもそれを日本相撲協会が阻むことはできない。ボクシングにもプロレスにもプロとアマチュアがあるように大相撲とSUMOは全く違うものというものになる可能性もあります。
Qこれまでの大相撲よりSUMOの人気が上回る可能性は?
スポーツライター 小林信也さん
そこはわからないですね。SUMOがどうしてもレスリング、プロレス的になるかなという懸念があります。
それにやはり今の大相撲のレベルは、古いといわれながらも昔ながらの伝統的な稽古で培ってきた独特の心・技・体があるので、欧米でのトレーニングで相撲が強くなるかどうか、それはわからない。