福岡は豚骨ラーメンで有名ですが、全国では去年、ラーメン店の倒産件数が過去最多となりました。一方でスープがないラーメンのような「油そば」のお店が増えています。ラーメン店がひしめく福岡にも新たに出店してきています。
油そば一二三 福岡天神大名店
カウンターで美味しそうにラーメンをすすっているかと思いきや

お客さん
「おいしいです」
「おいしいですとても。意外とさっぱりしている、お酢ですかね」
「結構濃いめの味で食べやすい、麺もちょうど柔らかくて食べやすい感じ。ちょうど食べたくなってきました」
なかなか好評なのは、油そば。

中太麺に肉厚なチャーシューとメンマをトッピング、そこに特性のラー油とお酢を4回ずつ回しかけて、かき混ぜていただくのがこの店のお勧めだそうです。

油そば一二三(ひふみ)は東北地方を中心に5店舗を展開する油そば専門店で今年2月、ラーメンで知られる福岡に初めて乗り込んできました。

油そば一二三 福岡天神大名店 江口拓男店長
「福岡県自体がうどんだったりラーメンだったり麺が好きな県民性があるのかなというところがあって、非豚骨、醤油、味噌、塩だったり、いろんなラーメンが増えてきているのかなというところで油そばというちょっと違ったジャンルのものが加わっても面白いんじゃないかと」

こちらの油そばは麺を2倍にしてもお値段はそのまま。

豊富なトッピングメニューに加えて、マヨネーズやガーリックパウダーなど6種類の調味料で「味変」を楽しめるお得感も人気につながっているようです。

去年4月までの1年間でラーメン・餃子チェーンのうち店舗数の増加率の1位と2位は油そば専門のチェーンが占めました。ラーメンと違ってスープが無いことでコストを抑えることができるのが油そばの店の強みです。
大きな寸胴で長時間かけてスープを作るラーメンに比べると油そばは厨房をコンパクトに、調理器具も少なくて済むため初期費用を抑えることができて出店のハードルが低いと言われます。

油そば一二三 福岡天神大名店 江口拓男店長
「スープがあるわけではないので、麺をゆでるのと盛り付けるというところでコンパクトシンプルな厨房でやれるかなと思っています」