戦死者をしのぶ展示室には多くの同期の遺影が…

元特攻隊員・鳥谷邦武さん(98)
「こっちにたくさんおるんですよ」

戦死者をしのぶ展示室には多くの同期の遺影が並んでいます。

元特攻隊員・鳥谷邦武さん(98)
「落とされるって分かっているんですね、100%。これくらい落としやすい飛行機はないんですよ。相手から比べれば。重い爆弾を抱えて、ヨタヨタしながら飛んでいて、反撃もできない」

鳥谷さんが特攻隊員として乗り込む予定だったのが九七式戦闘機です。

元特攻隊員・鳥谷邦武さん(98)
「本音では死にたくない。でも命令だからしようがない。もう諦めですよ。諦めよりほかに考えようがない。逃げるわけにはいかんしですね」

大戦末期には旧式化していた九七式戦闘機ですが、それすら少なくなり練習用の速度の出ない飛行機での特攻も行われていました。

元特攻隊員・鳥谷邦武さん(98)
「遅かれ早かれ死ぬにしても最後は練習機で落とされる。落とされるということは分かっていたからですね。どうせ行くんだったら早く行って、いい戦闘機に乗って死んだほうがましというふうなそういうような気持ちがありました」