福岡県議会の新しい議長に、自民党県議団で当選10回の蔵内勇夫氏(71)が選出されました。
蔵内氏は福岡県議会では異例の2度目の議長就任です。背景には何があったのでしょうか。
全国都道府県議会議長会の会長に「蔵内氏を就任させるため」
11日午後開かれた福岡県議会の臨時会で自民党の蔵内勇夫氏が議長に選出されました。
議長選挙では日本維新の会の3人が白票を投じましたが、それ以外の82票が蔵内氏でした。
福岡県議会 蔵内勇夫 議員
「私の政治信条であります熟慮断行の気概をもって二元代表制の一翼を担う県議会の立場から前例や過去にとらわれることなく県政のあるべき姿をしっかりと捉え新しい福岡県作りに尽力していきたい」
福岡県議会の議長はこれまで最大会派である自民党県議団の議員がほぼ1年交代で務めてきました。
蔵内氏は当選10回で2001年5月から1年間議長を務めています。ただ、20年以上経っての再登板は前例がありません。
福岡県議会 蔵内勇夫 議員
「あれから20数年間経験を積み重ねてまた違った意味でいろんな議長としての新しい役割があると」
再び議長となった理由について自民党福岡県議団の松尾統章会長は、今年6月に選出される全国都道府県議会議長会の会長に「蔵内氏を就任させるため」だと話します。
自民党福岡県議団 松尾統章 会長
「全国議長会の会長というのは、石破総理をはじめ政府と年に十数回直接意見交換する場所があると聞いていますので、そういう場所で地方の声、成長戦略ワンヘルスの全国展開をぜひ進めていただきたい。これはもう蔵内会長が一番と思っておりまして」