昭和6年=1931年に開業

昭和6年=1931年に開業した嘉穂劇場は、石炭産業の発展とともに、「大衆演劇の殿堂」として親しまれ、国の登録有形文化財に指定されています。

美空ひばりさんや高倉健さんもゆかり

美空ひばりさんや高倉健さんなど、劇場にゆかりのある芸能人は多く、歌舞伎や歌謡ショーなど様々な公演が行われてきました。

2003年豪雨で被災

炭鉱閉山後も、筑豊のシンボルとして営業を続けてきましたが、2003年7月の集中豪雨では壊滅的な浸水被害を受け、廃業せざるを得ない状況にまで追い込まれました。

チャリティーイベントで営業再開も・・・

しかし、明石家さんまさんらによるチャリティーイベントや、かつて舞台に立った役者たちの呼びかけもあり、約4億8000万円の義援金が集まって、被災した翌年には営業を再開することができました。

新型コロナで来場者激減 解散へ

その後、年間5万7000人が訪れていた劇場も、新型コロナの影響で来場者数が激減。

2021年には運営団体が経営難で解散。休業となった施設は無償で飯塚市に譲渡され、再開に向け、調整が続いていました。