「迫力に圧倒」同業者も視察に訪れる

あまりの人気ぶりに、同業者が毎月のように視察に訪れています。
視察に訪れた同業者
「天然芝か人工芝かで悩まれたと思います。当然維持コストのことを考えたら人工芝の方がいいということなんですけど、最終的に天然にしたのは?」
新宮霊園の担当者
「やっぱり自然に還るというところで」

この日は、東京、大阪からやってきた霊園の担当者が雨の中、熱心に質問していました。
視察に訪れた同業者
「いやもう圧倒されましたね。迫力に。他にないので。樹木葬自体が一つのブームでもう飽和状態なんですね。ですからさらに次の新たなお客様が喜んでいただけるような、やっぱり祀り処というのを今こういった形で研修で視察させていただいて。これだけの敷地があればね。やってみたいですけどね」
おにぎり持って訪れる人も
墓石も手がける仏壇・仏具大手の「はせがわ」が実施した調査によると、ここ5年で購入されたお墓の数では霊園などが管理を行う永代供養墓が一般的なお墓を上まわりました。
また、墓を購入しようとする人の9割近くが永代供養墓を検討しているのに対し、一般的なお墓は5割を下回ったということです。

新宮霊園 本田宏之 経営室長
「最近はやっぱり自分たちのためにと、そして子供にいかに迷惑をかけないかっていうのが選択肢の一つなのかなと」
新宮霊園でも古墳墓と同じく人気なのが、庭園型の樹木葬エリア。

緑に囲まれた先には玄界灘も一望できる気持ちのいいロケーションにプレート型など小ぶりの墓石が並んでいます。
そして墓石の周りを彩る花はもちろん霊園が手入れしています。
夫の墓参りに訪れた人
「子供がもう2人だけのこと考えてって。自分たちだって子供と先のことは相談しながらどうなるかも全く分からないし、もう一生ここに福岡にいるっていうことも、それもわからない」
墓参りに訪れた人
「おにぎり持ってきてね。景色見ながら。きょうは月命日。だからだいたい月に2回、結構頻繁に来ています。ちょっとねレジャーっておかしいですけどね」
超高齢社会の日本。
核家族化の進展も相まって、墓や墓参りの形も変わってきているようです。