著者は元キャバクラ経営の女性「望まない妊娠を目の当たりにして・・・」

ドリルを手がけたのは、福岡市に住む伊東絵理加さん。

キャバクラを経営していた頃に店で働く女性たちが悲しむ姿を見てきました。

伊東絵理加さん「10代の時から妊娠出産が多いんですね、みんな知識がなくて。特に望まない妊娠の多さを目の当たりにしているので、10代後半とかになっていろんな知識を詰め込むのも遅いなって」

ユネスコが発表している国際的な性教育の指針「国際セクシュアリティガイダンス」に従って対象を5歳からに設定しました。

子供を守る性教育 ”こころの教育”も重視

ドリルには体について知るページのほかに「嫌」と感じたときの伝え方や相手を思いやること、また、身体的、精神的な暴力に関するページも。

「こころ」の教育も重視したといいます。

伊東絵理加さん「大人になったときに絶対に必要なものをぎゅっとまとめました。大きな声を出すとか、嫌なものは嫌と言う、道徳みたいなんですけれど、これも性教育のひとつ。自分を大切にしているから相手も大切にできる。5歳から8歳はそこがとても大事かなと思います」

伊東さんは、今後、9歳から18歳までを対象に「性病」や「避妊」なども盛り込んだドリルも作りたいと考えています。

性被害にあわない、また加害者にならないためにも、子供達が正しい性教育を早い時期から受けることができる環境を大人がつくっていかなければいけません。