法改正に向け進む検討具体的な数値基準は

飲酒運転に対する危険運転致死傷罪の適用について現在の条文では「アルコールの影響により正常な運転が困難な状態」での運転となっていて、具体的な数値基準はありません。
検討会のとりまとめ案では、体内のアルコール濃度が呼気1リットル当たり0.15ミリグラムか0.25ミリグラム、もしくは0.5ミリグラム、いずれかの数値を設けて、数値以上なら一律で処罰の対象とする案が盛り込まれています。
呼気1リットル当たり0.15ミリグラムは酒気帯び運転の基準値です。
一方、高速度運転については現在の条文では「進行を制御することが困難な高速度」での運転となっています。
とりまとめでは、最高速度の1.5倍や2倍の速度を基準として設ける案があがっています。
1.5倍の場合例えば50キロ制限の道路を75キロ以上で走行して事故を起こした場合、処罰の対象となるということです。
今回の見直しの検討、きっかけは遺族からの声です。