年収と手取り 具体的には・・・
ファイナンシャルプランナーの中村賢司さんが試算したケースです。

年収103万円では住民税だけ引かれて、手取りは102万2500円。
これが、年収106万円になると、社会保険料を年間で15万8083円支払わなければならず、手取りは89万6917円になります。
そもそも、なぜ国民民主党は178万円という数字を示したのでしょうか?
「178万円」の根拠は最低賃金の上げ幅
「103万円の壁」ができたのは1995年。
当時の日本の最低賃金は全国平均で611円。
そこからおよそ30年経ち、現在の最低賃金は1.73倍の1055円となっていますが、「壁」は103万円のまま。
なので、国民民主党は103万円の1.73倍となる178万円への引き上げを主張しているのです。

11月11日には特別国会が召集される見込みで、総理指名選挙が行われる予定です。
それ以降も、臨時国会で補正予算の審議、2025年1月には通常国会で25年度予算が審議される予定で、法案を通すためにも、与党としては国民民主党の協力が必要不可欠になっています。
年収103万円の壁の引き上げが実現するのかどうかが注目されています。