春日市と福岡県は”請求の棄却”求める
春日市と福岡県は、いずれも請求の棄却を求めている。
「教師のやりがい搾取」何人犠牲者が出れば・・・
教員の場合は「教員給与特別措置法」によって、働いた分だけの時間外勤務手当が支払われない。
遺族の代理人弁護士は、裁判を通じて、教員が置かれている実態も浮き彫りにしていく、と話した。

男性の遺族の代理人 前田牧 弁護士
「働いた分だけ時間外勤務手当を支払わなくていいということが、労働時間を管理しないことにつながっている。際限のない長時間労働を引き起こしているということも、この裁判で浮き彫りになるのではないか」

男性の遺族の代理人 光永享央 弁護士
「男性は遺書に『人のためにと思ってついた職業』と書いている。多くの教員が熱い思いを抱いてなっているわけです。だからこそ家でいくらでも仕事をする。国の制度はそれに甘えているのではないか。教員の熱い思いにおんぶに抱っこで長時間労働を引き起こしている。やりがいの搾取を続け、被害が起こる。全国各地で教師の過労死・過労自殺が起きている。いったい何人犠牲になれば改めるのか」
RKB毎日放送 記者 奥田千里