原因究明し安全対策見直し→運航再開へ
前社長が指示した不正行為が組織内で広く共有され、実行されていたJR九州高速船。今後について、JR九州の古宮社長は、外部の専門家からなる第三者委員会の設置を検討し、原因究明と安全対策を見直したうえで運航を再開すると説明。「私にも一定の責任がある。調査の結果をみて考えていきたい」と責任をとる考えを示しました。
JR九州・古宮社長会見要旨
JR九州の社長が問題を把握したのは、国土交通省の抜き打ち監査の翌日、8月7日の朝。その時点で浸水していないということだったので、「運航状況は安全」だとして7日は運航した。8日から「安全意識を社内でやりなさい」とJR九州高速船の社長に指示。9日から、社員を派遣して運航の前後に立ち会わせ安全の確保を確認した。
このままでは浸水があったら大変になると思ったので、13日から運休させることを決めた。問題を把握したあとの7日以降も、運航を継続する指示を出したのは、今考えれば間違っていたかもしれない。
グループは安全がなければ利益はないので安全が一番であることは認識している。グループ会社についても言っているつもりである。(安全を軽視して利益を重視しているとは)私は思っていない。
Q船が1隻しかないことがプレッシャーになったのでは?
社員と話したところ、ゼロとはいえない。運航を停止するとキャンセル連絡の負担があったと聞いている。