計り知れない被害者の苦しみ 再犯防ぐ手立てを
裁判を傍聴して公判の中で明らかになっていく事件の内容を聞き、想像を超える悪質な犯行態様に言葉を失った。検察によると、女子児童は被害後、男性に強い恐怖心を抱き学校の授業に全て出席できなくなった。苦しみは計り知れない。
一方、被告については、検察が論告求刑で「再犯の可能性が高く相当長期の徹底した矯正教育が必要」と指摘している。被告は今後服役し、社会復帰した際には性障害の専門医療センターで治療プログラムを受けると話した。被告が治療を受けたところで、被害者たちが負った傷が癒えることはないが、被告には二度と同じような事件を繰り返さないよう、自身が犯した罪や被害者の思いとしっかり向き合い、徹底的に治療に臨んでほしいと思う。
RKB毎日放送 記者 奥田千里