費用が多額で運用が不透明だという指摘が出ている福岡県議会の海外視察をめぐる問題です。
参加した議員は「費用」ではなく「成果」を見るように訴えていますが、費用の詳細などは明らかにされず、ルールを見直すための会合も突然非公開になるなど疑念は膨らむばかりです。
「費用を上回る効果、自負がある」と胸をはった県議

6月12日の福岡県議会。自民党県議団の会長は自ら代表質問に立ち、多額の公費を費やしてきた県議会の海外視察について胸をはりました。

自民党県議団 松尾統章 会長
「費用を上回る効果をもたらしてきたという自負があります」
「自負がある」と正当化した上で服部県知事に目的とその効果を質問。
知事が議員の海外視察の意義や効果を議場で説明するというやりとりが繰り広げられました。(詳細は後半に記載)

その中で知事が成果の一つとして挙げたのが、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産への登録です。

ポーランドで開催されたユネスコの委員会をRKBも取材していましたが、国際会議という特殊な場で県議の活動が大きく影響したようには見えませんでした。

このほかにもラグビーワールドカップや九州国立博物館で開催された「台北故宮博物院」の福岡への誘致などが海外視察の成果として挙げられました。
この視察の報告書について議会事務局は「保存期間が過ぎていてあるかどうか分からない」と説明。