福岡県太宰府市の私立高校の女子ラグビー部にこの春、九州で初めてフィジーからの留学生2人が入部しました。

寮生活を送りながら慣れない土地で奮闘する2人を取材しました。

女子ラグビー部にフィジーからの留学生2人 愛称は「ルーシー」と「ミリー」

福岡県太宰府市の私立筑紫台高校。

女子生徒の中でひと際目立つ体格の2人は、ルイジアナ・ツカナさん(16)とミリアマ・ブカさん(16)です。フィジー共和国からの留学生で今年4月にスポーツ推薦の特待生として入学しました。

チームメイトから「ルーシー」と呼ばれているツカナさんのポジションはバックス。

「ミリー」と呼ばれている身長189センチのブカさんはフォワードです。

教室での柔和な表情から一転 グラウンドでは男子部員に負けないタックルも

男子部員に負けない迫力のあるタックルを披露するツカナさんとブカさん。

2人はフィジーで16歳以下の地域代表に選出。

筑紫台高校でも1年生ですでにチームの中心選手となっています。

「女子7人制ラグビー」は、毎年10月に18歳以下の全国大会が開かれています。

筑紫台高校女子ラグビー部が中心となって結成したチーム「CHEERS」は去年、初めて九州大会を突破して全国大会に出場しましたが、16チーム中12位に終わりました。

今年は留学生2人と共に初優勝を目指しています。

筑紫台高校・CHEERS 川島 朱莉さん
「今は日本の雰囲気、日本人の感覚とちょっと違うからそこは私が色々言ったり、フィジーから持ってきた彼女たちのスキルも私が教わりながら高めあっている。留学生がいるから勝てたって言われないように個々のレベルも上げながら頑張ってます」

筑紫台高校 女子ラグビー部 扇 愛心キャプテン
「私たちが繋いで繋いで彼女たちの長所を生かせるように自分たちがアシストできるように」

扇キャプテンは、2人の能力を認めたうえでさらなるレベルアップを期待しています。

筑紫台高校 女子ラグビー部 扇 愛心キャプテン
「すぐ(練習を)抜けてしまったりするので、最初は許していた部分もあるけど、もうなるべく甘やかさないようにして嫌われる覚悟で厳しく言うように頑張ってます」

明るくフレンドリーな2人 寮でのコミュニケーションは片言の英語

2人は学校近くの寮で生活しています。

来日して1か月余り、同級生たちと積極的にコミュニケーションを取っています。

筑紫台高校 女子ラグビー部 青木 夢来さん
「時間にルーズなことが多くて大変なこともあるけど2人ともフレンドリーな感じで楽しく過ごせています。元々英語も全然話せなくて聞き取りも全然だったけど、最近はある程度の単語は聞けるようになって話せるようになりました」