皮膚科医は「あまり何もつけないほうがいい」

SNSで検索してみると、小学生や中学生に向けた情報が多くヒット。
関心と需要の高さが伺えますが、「美白」成分が入った製品など、子供の肌ケアという目的を超えるような情報が目立ちます。

こうしたスキンケアは子供のうちから必要なのでしょうか?
皮膚科医は、肌の状態の変動が激しい10歳前後は「『洗顔と保湿』という必要最低限のケアで十分」と話します。

高松ひろこ皮フ科 高松紘子院長「まだバリアが形成されていない時期にいろんなものを使うのは将来の可能性をせばめてしまうし、いろんな炎症の原因になります。あまりなにもつけないほうがいいんですよね、ちゃんと洗顔をする、一日2回洗顔して余計な脂をとるということが基本になります」
スウェーデンは15歳未満に購入規制

過剰ともいえる子供のスキンケアは、海外でも問題視されています。
スウェーデンの薬局では今年3月、15歳未満がエイジングケア商品を購入することに規制をかけると発表しました。

ビタミンCやAを含む商品や角質を除去するピーリング効果が期待される製品などが規制の対象です。

高松ひろこ皮フ科 高松紘子院長「大人と比べて子供は皮膚の厚みが薄くて角質といわれているような表面をコーティングする細胞も未成熟。SNSで『これがいいよ』っていうのが出てくると、低年齢のこどもたちは自分で判断することができない。少なくともどういったターゲットに向けた商品なのかということが分かるようにしてあげるのも大事かなと思います」
 
   
  






