新型コロナウイルスの「第7波」による医療ひっ迫が深刻化しています。福岡大学病院では120人以上のスタッフが感染、または濃厚接触者となり出勤できなくなったことから2病棟を閉鎖しています。

また、重症患者用の病床も6床のうち4床が埋まり、予断を許さない状況となっています。

◆人工肺エクモで治療

福岡大学病院の救命救急センターに運ばれてきたのは、新型コロナウイルスに感染した40代の女性です。

別の病院で療養していましたが容体が急変。人工呼吸器だけでは対応できず体外式膜型人工肺=エクモをつけなければならなくなりました。

担当医師「エクモがないと亡くなってもおかしくない状況だったので、エクモで何とか命をつないでいる」

福岡大学病院の救命救急センターにある重症患者のための病床は6床です。8月1日はもう1人「エクモ」が必要な重症患者を受け入れ、4床が埋まりました。

さらに重症患者の受け入れ要請がありましたが、十分な医療提供が難しいとして受け入れを断念しました。苦渋の選択です。

福岡大学病院救命救急センター・石倉宏恭教授「今の態勢の医療従事者のマンパワーでは対応できない。もう1名引き受けたとしたら医療の提供が薄くなってしまう。本来であれば受け入れたい」